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投稿論文

 先日、投稿していた論文が、オンライン・ジャーナルで発表になったとの連絡が、ジャーナルからありました[Miyo, T.  (2018) Is it wrong to apply the intrinsic rate of natural increase to individuals and compare it among genotypes? Open Journal of Genetics 8, 1-13]。投稿の前に論文の原稿を読んでサジェスチョンをいただきました先生や、関係者の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

 今回の論文は、今までのオリジナル・リサーチの論文ではなく、私たちが以前に発表した殺虫剤抵抗性に関する論文への批判に対する反論ペーパーということで、私自身もこの種の論文をこれまでに書いた経験がなく、反論ペーパーを提出するための手続きも思うようにいかずに時間もかかり、私自身至らないことも多かったと思います。私たちの以前の研究に対する批判を展開していた論文の著者とも、直接メールでやり取りしながら議論させていただきましたが、研究の世界の厳しさを改めて実感した次第です。これからもいろいろなご批判をいただくこともあろうかと思いますが、お互いに議論することで、さらに良い知見が得られるのであれば、むしろご批判は感謝すべきものであろうかとも思います。これからも批判を恐れずに、前向きに進んでいきたいと思っています。

 今回は、論文などの公けの媒体で批判を展開する前に、本人と直接議論し、意図や目的、意味するところなどを直接確認することの大切さを感じました。本人と直接議論することなく、ほかの人を批判することは、とても危険なことだとも思いました。それだけに、以前の研究に対して批判をして下さった著者たちに対しても、論文を発表する前に直接私たちに確認してくれれば、いらぬ誤解をすることもなかったと思い、とても残念に思った次第です。今回の件では、とても多くのことを学ぶことができ、貴重な経験をさせていただきました。三代