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福祉用具専門相談員指定講習

 一身上の都合により、パートケアマネとして勤務していた事業所を7月をもって退職しました。退職した理由はいろいろありますが、何を言っても言い訳になってしまうと思いますし、私が関わらせていただいた利用者の方々にも迷惑をかけてしまうことにもなりかねませんので、ここでは書かない方が賢明だろうと思っています。ただ、利用者の切実なニーズに応えることができなければ、ケアマネが存在する意義はないと今でも思っています。がっかりとする利用者の寂しそうな顔を二度と見ないようにするためにも、私にはまだまだ修行が必要なのだと痛感しました。わずかばかりですが、利用者のケアプラン作成にもかかわることができましたが、力になることができず、申し訳なく思う気持ちとともに、いつの日にか皆様のお役に立てるよう、これからも励んでいきたいと思っています。どうかそれまでの間、ご勘弁ください。

 

 退職が決まってから後、グループホームを中心に、介護職の求人に応募などをしてきましたが、なかなか思うような条件の職を得ることができませんでした。いくつかあたってみて感じたことですが、どの事業所も介護職員の不足が深刻でした。それにもかかわらず、不足した状態で事業所を切り盛りしていかざるを得ない現実、さらには、ただでさえ不足しているにもかかわらず、職員の数を減らしていっている事業所もあると聞きました(恐らく経営的な事情から)。これからもっともっと高齢者介護を取り巻く環境は厳しくなっていくにもかかわらず、今現在でもすでに、かなり厳しい状況なのだということを、職を見つけられなかったこともあり、身に迫って感じています。ですので、これからの高齢者介護の方向性について見定めるためにも、介護の現場から少し離れて、介護とは直接関係のない仕事をしながら(次世代への寄与という観点から、私自身の中では、一応一貫しているところもあります)、しばらく勉強してみたいと考えています。

 

 そんな中で、先日、福祉用具専門相談員指定講習を修了してきました。トータル8日間、朝の9時半からみっちりと勉強してきました。福祉用具の世界には、これまでほとんど触れたことがなかったのですが、私自身の無知とも相まって、想像していた以上に、自分の視野を広げることができたと思います。特に、利用者のためということだけでなく、介護者にとっても福祉用具はとても可能性のあるものなのだと知ることができました。ケアマネとして利用者のニーズを掴むときに、福祉用具の視点から考えることは不可欠だろうという考えから受講を決意しましたが、とても実りが多かったと思います。今後に役立てることができるように頑張ります。三代