先日、東京ビッグサイトで3日間にわたり開催されていた国際福祉機器展に行ってきました。都合で1日しか見に行くことができなかったのですが、なによりも出展されている企業や事業所がとても多く、何から見ていけばいいか、いきなり会場に行ってしまったため途方に暮れてしまいました。また来場者もとても多く、福祉機器の関心の高さを垣間見ることができました。私は現在介護関係の仕事からは離れておりますが、両親に介護が必要になったら何が必要になるかという観点から、いろいろなブースを拝見させていただきました。特に、認知症関連の展示ブースで出展されていた方々からお話などを伺いながら、いろいろとイメージを膨らませることができたと思います。
福祉機器に関する展示会ではあったのですが、午前中に盲導犬、聴導犬、介助犬のいわゆる補助犬に関するセミナーに出席させていただきました。その中で実際に補助犬とともに生活されている方々が、補助犬とともにお話しされたのですが、ロボットや器具だけでなく、犬や猫といった動物の介護における可能性について改めて気付かせていただきました。例えば介助犬が冷蔵庫から冷たい水を取ってきたり、聴導犬が電話の音を知らせたりといったデモンストレーションを見てしまうと、私などは補助犬のことをとても賢くてけなげだと思ってしまうのですが、犬は決してけなげに行動していたわけではなく、むしろ主人とのやり取りを喜んでいるのだと講演されていた先生も強調されていました。また、補助犬は補助をしてくれるという存在だけでなく、愛情を注ぐ対象でもあり、それはロボットや機械には代替できないことなのではないかと実際に補助犬とともに生活されている方もおっしゃられていましたが、例えば高齢者の介護においても、それは当てはまることであり、改めて犬や猫といった動物のペットの介護における役割や可能性について考える機会をいただいたと思います。両親の介護のときに、一つの選択肢としてペットの存在を考えてみたいと改めて思いました。とても貴重な機会をいただきありがとうございました。三代