志望高校選択
小さい頃から高校野球に夢中だったので、実際に自分が高校に進学するというときに、志望校選びにも自分の高校野球好きが影響したのは無理もない事だっただろうと思います。決して自分ではプレーしたいとは思いませんでしたが、甲子園に出場している母校を応援したいと正直思っていました。だったら、高校野球の強豪校、常連校に進学すればいいではないかと思うかもしれませんが、私自身漠然とではありましたが、医者になりたいと思っており、進学塾に通っていたこともあって、偏差値や東大合格者数といった指標においてある程度の実績がある高校でないと、学費を出してくれていた親も進路として納得してくれないことは自分自身よくわかっていたので、高校野球の強豪校であり、かつある程度の進学の実績のある高校に進学できればと考えたのでした。私は東京に住んでおりますので、甲子園での実績がある学校は、実際に関東にもいくつもあるとは思いますが、同時に、大学の進学に関してもある程度の実績のある高校というのは、それほど多くはないだろうと思います。甲子園で優勝し、しかも毎年の大学進学でも実績を残している高校は、当時私が知る限りT高校しかありませんでした。志望校について考え始めた中3の春にT高校が選抜に出場したのですが、このことも運命を感じさせました。私の中ではT高校のことしか考えられず、他の学校は眼中にはありませんでした。ほぼ一択といってよかったと思います。当時は普通科だけではなく理数科という、いわば特進クラスのような課程があり、一応そこを受験することにしました。残念ながら理数科には合格することはできなかったのですが、理数科を受験すると普通科にも自動的にエントリーされるため、なんとか普通科には引っかかることができたのでした。合格発表を実際に目にするまで、合格できたかどうか正直自信がなかったのですが、ここ一択と思って受験していたので、合格できて安心したことを覚えています。野球の強い念願の高校に進学することができましたが、入学した1年の夏に、実際に甲子園出場を果たし、母校を応援するという夢を早速叶えることができたことはラッキーでした。