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台湾での生活(2)台湾の食事事情

台湾の食事事情

 食事は、基本的には、研究所の敷地にあった食堂で、昼食と夕食をいただいていました。とても安かったということと、栄養的にもバランスがとれているように見えたためでもあります。朝食は、近所のパン屋で買ったアンパンや、近所のスーパーで買った牛乳やバナナなんかを冷蔵庫に入れておいて、それらを毎朝食べていました。台湾では、特に魯肉飯が有名だと思いますが、私も台湾にやってきたばかりの頃は、近所に並んでいた食堂で、魯肉飯を食べ比べするかのように、毎日店を変えながら、食べ歩いていました。まず安かったということがありましたし、とにかく美味しかったということもありました。魯肉飯は、台湾の人たちにとっては、恐らく、おふくろの味やソウル・フードといったところなのだろうと思いますが、それぞれの家庭で味に特徴があるそうです。お店によっても特徴があったと思いますし、いろいろなお店で味に違いがあって、とても面白かったです。豚肉の角煮を作ったときに、鍋の底にたまっているような、崩れかかったようなトロトロの肉片をご飯にかけ、胡椒やパクチーなどを上に散らして、つゆだくでいただきます。もう他におかずは必要ではなく、あとスープがあればそれだけで十分なのですが、台湾にやってきたばかりの頃は、ご飯を大盛にして食べていました。海外ではとくに、お腹がすいてしまうと動けなくなってしまうので、いつもご飯を大盛にして食べていたのですが、これも体重の増加に拍車をかけてしまったのだろうと思います。どんぶり飯を食べている要領でガツガツと食べていたら、一気に体重が増えてしまいました。

 

 焼き餃子や水餃子も、よく屋台や食堂で食べていました。中国の大陸では、焼いた餃子はあまりなく、餃子といえば普通は水餃子のことであると、何かで読んだ記憶があります。確かに、水餃子を出している店は多かったと思いますし、実際とてもおいしかったと思います。でも、私が住んでいたアパートの近くには、焼き餃子を出していた店がありました。日本の餃子のように、きれいにひだひだがつけられてはおらず、肉の餡を餃子の皮で巻くようにして包んだだけの素朴な餃子だったのですが、それがとてもおいしかったのです。魚丸湯といって、魚のつみれ団子のスープと、焼いた餃子だけでお腹がいっぱいになりました。あまりにもおいしかったので、しばらくの間は毎晩のように、この店で焼き餃子を食べていました。この偏食も、体重の増加に寄与していたのだろうと思います。


 

 

 

私が台湾に滞在していたときに、お世話になっていた研究所の敷地内にあった食堂。正面の、赤茶色の建物の1階にあったのではないかと思いますが、もうはっきりと覚えていません。その上には、台湾に到着したばかりの時に泊まった宿泊施設もありました。

 

台湾の建物の外観は、とても特徴があると思います。一番上の屋上階がとても特徴的であり、中華風の雰囲気が感じられました。  三代