歴史検定(2)世界史
去年の初めに、歴史検定2級を受けることを決心したわけですが、世界史については、恥ずかしながらほとんど知識がなく、一から勉強しなければなりませんでした。もうすでに50歳を過ぎてしまった私が、現役の高校生と同じように、チェックペンで塗りつぶした重要語句を赤シートで隠しながら世界史を勉強しなければならないと考えると、かなり憂鬱な気分になりました。これまで何度も述べてきましたが、私は暗記が苦手で、英単語を覚えることも苦にしてきましたし、歴史の年代を覚えることにもかなりの抵抗を感じていました。こんなんで、現役の高校生と同じような受験勉強ができるのか、正直とても不安はありました。
そんなわけで、かなり不安を抱えたままの船出となってしまったのですが、現代はやっぱりとても便利な世の中なのだろうと思います。例えばインターネットで検索すれば、いろいろな情報が、それこそ簡単に手に入るわけですが、私もYouTubeで世界史の勉強のやり方について、いろいろと情報を集めることにしました。
県立高校の現役の教師をされているムンディ先生こと山﨑圭一先生が長年に渡って続けられてきた「世界史20話プロジェクト」(動画200本分)を最初の3ヶ月ぐらいの間、ほとんど毎日のように拝見させていただきました。ノートを取りつつ動画を拝見させていただきながら、大まかな世界史の流れを掴むように努めました。実際、ムンディ先生の授業はとてもわかりやすく、とてもありがたかったのですが、このように毎日のように世界史の動画を拝見させていただいていると、高校生の時にはあれだけ苦手にしていた世界史に対して、だんだんと興味が湧いてきます。ムンディ先生の動画だけでなく、YouTubeで公開されていた世界史に関するその他の動画も毎日のように拝見させていただきました。特に、世界史専門塾「ゆげ塾」のゆげ先生が公開されていた世界史の動画はとても勉強になりました。私は残念ながらすでに50歳を過ぎてしまっていますが、35年前にゆげ塾のような世界史専門塾があったらなあと、一生懸命に勉強している高校生たちを見ながら、とてもうらやましく思いました。
このように、現代の利器を利用しつつ、高校時代にあれだけ苦手としていた世界史の勉強に、50歳を過ぎてから挑戦したわけですが、教科書をゆっくりと読みながら、高校時代のように教科書の重要語句を暗記していくような時間もなかったので、動画を毎日拝見させていただきながら、それとともに山川出版の「30日完成スピードマスター世界史問題集」を繰り返していくという戦略を取ることにしました。これでどれくらいやれるか、少し不安もあったのですが、YouTubeで毎日のように世界史の動画を拝見し、何度かスピードマスターを繰り返した時点でどれくらいやれるか、センター試験の世界史の過去問を試しにやってみたところ、まあコンスタントに8割は取れていたので、この調子でやっていけば合格できるという手応えは得ることができました。あとの2割は、出来事を年代順に並べ替えるといった年代に関するものが主だったので、年号を覚えるだけの時間的、精神的な余裕はなかった自分には、まあこれぐらいでよしとすることにしたのでした。
高校生時代に、私が世界史を苦手にしていた理由の一つは、どうもカタカナの表記が頭に入りにくいということがあったと思います。今回も、初めの頃は、高校時代の苦手意識をそのまま引きずってしまい、カタカナ表記を覚えることに苦手意識があったため、インターネットで実際の英語表記を調べ、それを読みながら覚えることにしました。そうすると、少しは覚えやすかったように思います。でも慣れていくと、英語表記に戻さなくても、段々とカタカナのままで頭に入っていくようになりました。 三代