『48歳で認知症になった母(コミックエッセイ)』吉田美紀子著
『48歳で認知症になった母(コミックエッセイ)』(吉田美紀子著)を読ませていただきました。悔いのない介護とは如何なるものか、もっと言ってしまえば、悔いのない人生とは如何なるものなのかということについて、いろいろと考えさせていただきました。とても勉強になりました。
人生を歩んでいく中で、大きな判断、決断をしなければならないときは必ずあると思いますが、それを10代などのようなとても早い段階で行わなければならないとするならば、その苦心はいかばかりだろうかと思います。若い段階で親の介護を担わなければならないヤングケアラーと呼ばれる方々の苦心、病院の中で日々衰えていく認知症となってしまった母親の痛ましい姿を眺めなければならない心の痛みを考えると、悔いのない介護とは如何なるものなのか、悔いのない人生とは如何なるものなのかということを考えざるを得ませんでした。
私は今まで、やりたいことをやらせてもらって、生きたいように生きさせてもらってきた55年間でした。決してヤングではありませんが、それでも、これから家族の介護を行っていくものとして、一生かけて考えていかなければならない問題だと思っています。とても勉強になりました。どうもありがとうございました。 三代