映画『ペーパーチェイス』
今から30年以上前の話なのですが、大学1年生の時の春休みに、友人と2人でアメリカの西海岸にパッケージでツアー旅行をしたことがあります。一週間ほどだったと思いますが、帰国して家に戻ってきた時に、時差ボケのためか、なかなか眠ることができず、仕方がないので、布団に横になりながらテレビを眺めていました。当時私の寝室にあったテレビは、アンテナが折れてしまっていて、あまり機能していなかったので、ピラピラと横縞のノイズが入り、しかも白黒のテレビだったので、かなり見にくかったのですが、それでも我慢して見ていました。そのとき見ていたのは映画だったのですが、1990年ごろだった当時でも少し古目の映画でした。だんだん眠くなってきて、しかもノイズがひどくて、いい加減眠ってしまっても良かったと思うのですが、それでも夢中になって最後まで見ていました。とても心に残る映画だったので、次の日に起き出してから、最後のシーンについて、私の3歳年上の兄と議論したことを覚えています。
以来何度も、あの時に見た映画をまた見てみたいなあと思ってきましたが、映画のタイトルがわからず、実現させることができませんでした。それでも、なんのお告げがあったのかはもうはっきりとは覚えていないのですが、何かの拍子に、3、4年前に、当てずっぽうで検索したところ見事にヒットさせることができて、AmazonでDVDを手に入れることができました。『ペーパーチェイス』というタイトルの映画で、1970年代に発表された映画だそうです。かなり有名な映画だったようですが、たどり着くまでに30年近くかかってしまいました。
20歳かそこらの頃、電波もあまり届かず、しかも白黒の状態で見ていた時と比べて、かなり印象が違って見えましたが、それでも、あの当時兄と議論した最後のシーンについては、今でも印象に残っています。最後のシーンについて、私が20歳の頃に感じたことは間違っていたのかなあ。誰かと議論してみたいなあと思います。もし機会があったら、よろしくお願いします。 三代