英語の勉強 3ー私が本気で英語に向き合いたいと思ったわけ 2
前にも書きましたが、中学や高校の英語や数学、そのほかの教科を、私が関わった受験生たちが勉強していく中で、何か役に立つ勉強方法はないか参考にさせていただくために、よく教育系YouTuberと言われている方々の番組を拝見させていただいてきました。そのような中で巡り合ったのが、「りゅうの留学英語チャンネル」というYouTube動画のチャンネルでした。
りゅうさんという方は、通訳を目指して英語の勉強に励んでこられた方で、オーストラリアへの留学生生活を含めて、英語を勉強していく中で、いろいろと苦労をされてきた方でした。最終的に通訳になられたそうなのですが、通訳になったら、英語の勉強をもうしなくてもすむと思っていたものの、でも実際に通訳になってみると、英語の勉強量は2倍になったそうです。朝起きたら、単語帳で単語を暗記し、仕事前にはシャドーイング、仕事が終わってからも反省して、夜寝る前には音読を毎日のように積み重ねているのだそうです。仕事の中で関わってくる領域の専門用語を丸暗記しなければならなかったりして、通訳になるまでにも鬼のように勉強をしてきたそうですが、通訳になったらなったで、さらに勉強をしなければならなくなったということでした。その動画内では、りゅうさんご本人は、とても明るく、面白おかしく話されていたので、アハハで済ませてしまいそうになりましたが、でもこの動画を見ていて、正直、私が英語でまともに喋れないのも当たり前だと思いました。私は今年55歳になりますが、中学生以来、これまで何十年間も英語と向き合ってきたことになります。しかし私のこれまでの英語の勉強は一体なんだったのだろうと思いました。母国語ではない言語を習得するためには、やっぱり、それなりの血の滲むような努力が必要だったのですね。そのことにまず圧倒されてしまいました。
日本人としてこれまで英語を勉強してきて、やっぱり英語の勉強というと、どうしても単語や英文法、長文読解といった、受験英語に毛が生えたものという印象を拭いさることはできなかったと思います。これまで行ってきた受験英語の勉強を続けた先に、英語をペラペラにしゃべっている自分の姿を想像していたと思います。でも、正直、そんなものではなかったと思いました。もちろん、これらは英語を勉強していく上では大事な要素だとは思いますが、でも英語を喋ったり聞き取ったりするためには、もっと大事なものがあったのだろうと思います。何と言っても、中学生以来、英語を勉強する上での本気度、英語を習得し、世界中の人々とコミュニケーションするんだという本気度が決定的に欠けていたと思います。