英語の勉強 10ー英語力向上のためにおこなってきたこと 1
今までお話ししてきたのは、今から15年近く前に、台湾から帰国するまでの、まだ研究者としての修行を積んでいた当時の英語力だったわけです。当時ですら、日本人以外の海外の人々と議論するだけの本質的な英語力はなかったのですが、それでも日々英語に触れる機会は日常生活の中でいろいろとあったと思います。しかしながら、台湾から帰国して、介護福祉士やケアマネとしてパート勤務しながら生活費を稼いでいた関係で、日常生活の中ですら英語と触れ合う機会は、ほとんどと言いますか、まったくなくなってしまいました。英作文は多少は得意だったはずでしたが、この期間のブランクのために、それまでに築いてきた私の頭の中の英語脳はすっかり劣化してしまったと思います。夜勤などで、眠いところを無理して働かなければならなかったことなど、自分の脳にとっては、かなりのダメージを与えてしまったと思います。しかしながら、数年ほど前から学習塾などでアルバイトをさせていただき、子供達と一緒に勉強していく中で、英語や数学、理科など、自分がこれまでに学んできたことがすっかりと衰えてしまったことを自覚したことから、このままではいけないと思い、また、子供達にとっても少しでも役に立つような有効な勉強法はないものかと思って、YouTubeや書籍などを利用して、いろいろと勉強し、また実際に自分自身でも実践してきました。これから何回かに渡って、特に英語の勉強のためにこれまで私が実践してきたこと、これからやってみたいことなどについて書いていきたいと思います。
前にも書きましたが、私が目指している英語というのは、あくまでも日本語を話すことができない日本人以外の海外の人々と議論するために必要な本質的な英語力であり、特にスピーキングに焦点をおいています(日本人同士であれば、日本語で忌憚なく議論すればいいと思います)。もちろん、相手が何を話しているのかわからなければ議論にはならないでしょうから、リスニングについても力を入れなければならないと思います。やっぱり、語学というのは、日々の努力の積み重ねであり、短期間で実力の向上が目に見えるといったものではなく、むしろ時間がかかるものだと思うので、何週間、何ヶ月といったようなスパンではなく、やっぱり年単位になるのではないかと思います。そういった意味で、特にリスニングなどで役に立つこともいろいろとあるかもしれませんが、短期間で結果を出さなければならない受験勉強としての英語というものでもないと思っています。
また、私が実践していること、実践していたことなどで、よかったと思う点やダメだと思う点などをこれから述べていくことになると思いますが、それはあくまでも私個人の実践に基づく感想であり、他の人のやり方とは完全に一致するものではないでしょうから、意見が食い違うこともあるのは当然だと思います。なので、ほかの方々のやり方を批判する意思はまったくないことは、ここであらかじめお断りしておきたいと思います。むしろ、いろいろなサジェスチョンやアドバイスをいただけたらと思っています。