英語の勉強 13ー英語力向上のためにおこなってきたこと 4
数年前に学習塾でアルバイトをさせていただくようになってから、子供たちの日々の学習や受験勉強で役に立つような勉強法を、YouTubeや書籍などで、まあ半分楽しみながらでしたが、いろいろと調べるようになりました。そのなかで、おすすめの英語の勉強法として音読をあげていらっしゃる方がとても多かったので、生徒にいいと勧める一方、1年半ほど前から私自身も実践するようになっていました。大学入試において、ものすごい実績のある方が推奨されていたやり方だったのですが、要は、あまり難しくない簡単な、比較的短めの英語長文を、毎日30分ぐらいかけて、CDやスマホなどを使ってネイティブスピーカーが音読するのを聞きながら、私もそれを追いかけるようにして、本を開いて、話しているところを目で追いながら、すぐ後ろにくっついて音読していくという、いわゆるオーバーラッピングといわれるやり方を試みていました。しかしながら、私はここで、ちょっとしたミスを犯していたように思います。といいますのは、音読を何日か続けていくうちに、耳が慣れてきたつもりになってしまい、もっと難しいと言われていた、シャドーイングといわれている方法に手を出してしまったのですね。シャドーイングの場合には、テキストを開かずに、要は耳に入ってくる音を聞き取りながら、それをそっくり声に出していくというやり方なので、何をしゃべっているのか目からの情報がない分、難しくなるわけです。より難しい方法に挑戦していくうちに、私は、本文を暗記しようとしてしまい、実際に暗記してしまったのでした。覚えてしまったので、当然、スピーカーに合わせて、本を開かないまま音読することができるようになり、少し得意げになって、ペラペラとしゃべっているつもりになっていました。
多くの方々が、YouTubeや著書の中で推奨していた音読の主要な目的は、確かに発音やスピーキングの向上ということもあったとは思いますが、何よりもリスニング力の向上を強調されていたと思います。その観点から考えてみると、本文を暗記してしまったことによって、音源に対する注意力は半減することとなり、リスニング力の向上にとっては、むしろマイナスになってしまったように思いました。つまり、音を聞いているつもりになっていましたが、実際には聞いていたのではなく、覚えていたことを思い出すことに神経が使われてしまっており、リスニング力にとっては、むしろマイナスだったように思います。3カ月くらいこんなことをしてしまっていましたが、これではだめだと思って、またテキストを開いて、なにが話されているのかを目で追いながら、ネイティブスピーカーが話しているのを真似しながら、私もそのあとに続いて音読していくというオーバーラッピングに戻ることにしました。このようにして、さらに工夫しながら、オーバーラッピングといわれている方法を、およそ1年間続けながら現在に至っているわけですが、なぜ音読がいいと言われているのかが、最近なんとなくですが、わかったような気がしたので、そのことについて次に考えてみたいと思います。
追記
英語の勉強法に関して、多くの方々のYouTubeチャンネルや著作を参考にさせていただきました。とてもたくさんあるため、すべてをここにあげることはできませんが、特に以下のチャンネルや著作を参考にさせていただきました。ここに明記させていただき、感謝いたします。どうもありがとうございました。
「りゅうの留学英語チャンネル」、YouTubeチャンネル
「篠原好【京大模試全国一位の勉強法】」、YouTubeチャンネル
「リケジョの相談室/ゆばしおり」、YouTubeチャンネル
「武田塾チャンネル|参考書のやり方・大学受験情報」、YouTubeチャンネル
「E判定からの大逆転勉強法(改訂版)」、南極流宗家[監修]、KADOKAWA、(2014/06)
「大学入試 英語長文ハイパートレーニング レベル1 超基礎編 新々装版」、安河内哲也、(2021/08)