英語の勉強 14ー英語力向上のためにおこなってきたこと 5

英語の勉強 14ー英語力向上のためにおこなってきたこと 5

 

ということで、シャドーイングをしているつもりが、実際には暗記した英文を思い出すための作業になってしまっていたということもあって、これではリスニングの力もつかないと思い、再びオーバーラッピングに戻ることにしたわけですが、このときには、以前にはなかった工夫をすることにしました。私は、もともと生物学の進化遺伝学という領域で研究者としての修行を積んできたことは、これまでのブログの中でもたびたび述べさせてもらってきましたが、やっぱり毎日読んだり聞いたりするわけですから、それなりに自分にとっても興味が持てるものであり、かつ役立つテーマの英文を読んで耳にするのがいいと思いました。確かに、最近の大学入試で使われている英語の長文は、up-to-dateなテーマが扱われていることも多く、それなりに勉強にもなるのですが、やっぱり興味という点では、義務的にやってる感が出てきてしまいます。なので、私がこれまで学んできた進化遺伝学を扱った英語の本を音読することにしました。

 

私が一年ほど前から挑戦している英語で書かれた本は、イギリスに留学していたときに、エジンバラ大学でお世話になっていた教授が、一般の読者向けに書かれた入門的な書で、Oxford University Pressから出版されていた

 

「Evolution: A Very Short Introduction」(Brian Charlesworth & Deborah Charlesworth著、2003年)

 

という本です。確かに専門的な本であることは間違いないのですが、それでも一般的な読者にとっても、とてもわかりやすくコンパクトに解説してくれています(およそ150ページ)。ただ、これだと音源がなく、音読には向いていないと思われるかもしれませんが、とてもラッキーだったことに、この本にはAudiobook(MP3-CD)版があって、それをAmazonで手に入れることができました。フォーマットの問題から、なかなか新しいコンピュータで再生することができなかったのですが、昔のノートPCで読み込むことができたので、毎日のように半ページずつ(ネイティブ・スピーカーの音読の早さで、およそ2分くらい)を目安に、少しずつ読み進めていきました。だいたい30分間、ネイティブ・スピーカーが音読しているのをしっかりと聞きながら、本を開いてどこを読んでいるのかを目で追いつつ、カエルの歌(「カエルの歌が聞こえてくるよ」の歌)の輪唱のように、スピーカーの後にくっついて何度も何度も音読していきました。