英語の勉強 15ー英語力向上のためにおこなってきたこと 6
このようにして、以前イギリスに留学していた時にお世話になっていた教授が書かれた著書を勉強しながら音読することによって、およそ1年の間、オーバーラッピングと言われている音読を続けてきましたが、最近、音読がいいと言われている理由が、なんとなくですがわかってきたように思います。
英語をリスニングする場合、特に30年以上前に受検したTOEFLの試験の時がそうだったと思うのですが、以前の私であれば、話されるすべてのワードを聞き取ろうとして、全神経をスピーカー(話者)に向けていたと思います。音源に耳を傾けながら、なおかつ、眉間にしわを寄せながら、相手を睨みつけるようにして聞き取ろうとしていたように思います。なんだか、見るからに余裕がなかったと思いますが、知っている簡単なワードで、なおかつ、聞き取ることができるほどゆっくりと相手が話してくれる場合であれば、まったく問題はなかったと思いますが、でも相手の話しているスピードが速かったり、一語でも聞き取れなかったワードがあったりした場合には、「今なんて言った?」という考えが心に浮かんでしまった時点で、私のリスニングは終了してしまうことになっていたのだろうと思います。といいますのは、それまで聞き取ることに集中していた全神経の一部を、聞き逃したワードがなんであったのかを探ることに向けてしまうことになるため、全力を傾けなければ聞き取ることが難しかったリスニングの方には、もはや全ての注意を向けることができず、そこで終了となってしまっていたということなのだと思います。ですから、英語のリスニングにおいては、全神経を聞き取ることに集中しなければならないといった状況は、避けなければならない状況だったということが、最近になってやっとわかってきました。
以前お世話になっていたイギリスの教授が書かれた進化遺伝学に関する入門書で、私が現在おこなっているオーバーラッピングで使用させていただいているテキスト及び音源を、上に載せさせていただきました。Audibleもあるようですので、もしご興味がおありでしたら、Amazonのホームページを訪ねてみてください。