翻訳作業 7日目

翻訳作業 7日目

 

今日で、拙著『高齢者介護の進化遺伝学 なぜ私たちは年老いた親を介護するのか?』の序章「はじめに」の翻訳作業が終わりになります。序章の最終段落では、お世話になった方々に対する謝辞が述べられています。

 

最後に、これまで私を支えてくださった方々に心から感謝いたします。特に、私を育ててくれた両親、祖父母、きょうだい、大学院やポスドクで私に教育を授けてくださった小熊讓教授(筑波大学名誉教授)、ブライアン・チャールズワース教授(エジンバラ大学)、介護の現場で関わらせていただいた高齢者の方々と職員の皆様、学生時代に一般教養課程の“社会調査セミナー”でご指導くださった河西宏祐教授(千葉大学名誉教授、故人)に感謝します。(三代、2021)

 

この本文をGoogle翻訳にカット・アンド・ペーストしたところ、以下の英訳が得られました。

 

Finally, I would like to express my sincere gratitude to those who have supported me. In particular, I would like to thank my parents, grandparents, and siblings who raised me, Professor Oguma (Professor Emeritus, University of Tsukuba) and Professor Brian Charlesworth (University of Edinburgh), who educated me at graduate school and as a postdoctoral fellow. I would like to express my gratitude to the elderly people and staff who have been involved in this project, as well as Professor Kosuke Kasai (Professor Emeritus of Chiba University, deceased) who guided me in the “Social Research Seminar” in the general education course when I was a student.

 

お世話になった方々に対する謝辞ではありますが、やはり細かなニュアンスといいますか、ところどころ誤解を招きかねないところもみられます。特に、私が介護施設で働いていたのは、あくまでも生活費を稼ぐためのパート職員としてでしたし、何らかの研究プロジェクトがあって働いてきたわけでは決してありません。介護施設でよくしていただいた高齢者の方々の姿を通して、この国はこのままでいいのか、高齢者をこのような存在にしてしまっているこの国は、このままでは衰退していくばかりなのではないかと考える機会をいただき、高齢者介護の進化遺伝学を研究していくきっかけを与えてくださったと思います。また介護職員の方々の大変さを実際に経験していく中で、さらに少子高齢化が進行した将来のこの国の危機が身にしみて感じられたわけで、単なるパートの仕事以上の経験をさせていただけたと思っています。そのことに対する謝辞なのであり、明確に、何らかの研究プロジェクトが実際に進行していたわけでは決してありません。そのようなことを踏まえ、以下のように修正しました。

 

Finally, I would like to express my sincere gratitude to those who have supported me. Especially, I would like to thank my parents, grandparents, and siblings who raised me, Professor Yuzuru Oguma (Professor Emeritus, University of Tsukuba) and Professor Brian Charlesworth (University of Edinburgh), who educated me while I was a graduate student and postdoc. I would like to express my gratitude to the elderly people and staff at nursing facilities where I had worked as a part-time care worker and care manager, as well as Professor Hirosuke Kawanishi (Professor Emeritus of Chiba University, deceased) who guided me in the “Social Research Seminar” in the general education course at Chiba University.

 

序章である「はじめに」でさえも、結構な時間がかかってしまいました。自動翻訳とは言っても、実際には、ほぼすべての文を吟味しなければならないので、大変には違いないのですが、それでも、これまで一番苦労してきた、まず一番とっかかりの、何もない状態から英文をひねり出すという段階では、格段に時間は短縮できていると思います。私の日本語があまり洗練されていないために、出力されてきた英文を一文一文吟味していかなければならないということになっているのだろうと思いますが、日本語を工夫するなど、使い方次第では、とても強力な武器になるのだろうと思いました。


これまでのGoogle翻訳による英訳のやり方は、西山聖久(著)『理工系のAI英作文術: 誰でも簡単に英文が書ける』(2022、化学同人; Kindle版)を参考にさせていただきました。これからも大いに参考にさせていただこうと思います。