翻訳作業 15日目
本日は、次の段落に進みます。筑波大学の大学院時代の研究から、エジンバラ大学のブライアン・チャールズワース教授のもとでのポスドク研究やその後の私自身の研究とどのように繋がっていくかということについて、ごく簡単にですが触れています。私は本文の中で以下のように記述しています。
私が筑波大学の5年間で興味を持ったことは、2つあったと思います。一つは、遺伝子の制約、もう一つは集団の増加過程です。遺伝子の制約については、一つの遺伝子が様々な形質に影響を与えており(専門的に言えば、プレイオトロピーもしくは多面作用)、その遺伝子をもつことによって有利になることもありますが、思わぬところでその遺伝子の別の影響が顔を現すということ、良い影響の場合もあるかもしれませんが、悪い影響のときもあるということです。この概念は、プレイオトロピックな制約として、次章以後の高齢者介護の進化遺伝学的モデルの基礎となっている概念でもあるので、頭の片隅に留めておいてください。もう一つの集団の増加過程については、ポスドク(研究者としての修業期間)としてお世話になったエジンバラ大学のBrian Charlesworth教授の研究室で多くのことを学ばせていただくことができました。(三代、2021、p. 3)
英語の歌を歌っている時にも感じたのですが、英語の表現において、熟語や連語と言われるような、日本人にとっては慣れや特別な学習が必要な表現方法が結構使われています。特に口語の場合にはそうなのかもしれないのですが、私はこれまで英熟語に関しては特別な訓練をしてこなかったので、改めて自分の不勉強を認識することになりました。助動詞の使い方も、相変わらず難しく感じています。ChatGPTのアシストをところどころ採用しつつ、以下のような英訳を得ることができました。
Looking back from now on, I think I had been interested in two subjects in my research on insecticide resistance for my five years at the University of Tsukuba. One is genetic constraint, and the other is the process of population growth. Regarding genetic restrictions, one gene may affect various traits (technically referred to as pleiotropy); possession of that gene may be advantageous in one aspect, but another effect of that gene could manifest unexpectedly in another aspect. The impact of another effect might be good, but it might also be bad. As pleiotropic constraint, this concept is also the basis of the evolutionary genetic models of elderly care in the following chapters, so please keep it in mind. Regarding the process of population growth, I gained substantial insights while I had been working as a postdoc (my training period as a researcher) in the laboratory of Professor Brian Charlesworth at the University of Edinburgh.
文が説明的になってしまうのは、まあ悪く言えば冗長になってしまって、文の構造が複雑でわかりにくくなってしまうということになってしまうのでしょうが、よくとらえれば、回りくどいという、いわば私の個性を表すものなのだろうと思うので、それはそれで大切にしていくほうがいいように思いました。と言いますのは、AIのアシストを全面的に受け入れてしまうと、文章がスッキリしすぎてしまって、これはもう自分の文章ではないと思ってしまったためです。なるほどとものすごく納得できることも確かに多いのですが、そうかと言って全面的に受け入れてしまうことは、自分の個性をすべて捨ててしまうことにもなりかねないとも思いました。まあ、参考程度にとどめておいたほうがいいと思いました。