翻訳作業 17日目
本日は、次の段落に進みますが、少し長いので2つに分けました。私はこの段落の前半部分で以下のように記述しています。
日本人にとって、“老化の進化”と聞いて、ああそうですか、とすぐに得心がいく人はなかなかいないだろうと思います。老化は、“老化現象”や“老人”といった、むしろ退行的な、マイナスのイメージが一般的には持たれているのではないでしょうか。一方進化には、発展や進歩といった、老化とは逆の、前進的な、ポジティブなイメージを人々は抱くのではないかと思います。ですから、“老化の進化”ときいて、なんだか矛盾しているようで、はっきりと明確にイメージできる人はなかなかいないのではないかと思います。実際私自身、老化の進化について考えたことは、エジンバラに行くまでありませんでした。(三代、2021、p. 4)
ChatGPTの実力は、私も認めざるをえませんが、あくまでも私の日本語の著書の翻訳ということなので、私の日本語の癖も残しつつ以下のような英訳を得ました。
I believe that very few Japanese people would be immediately convinced when they hear the phrase “evolution of senescence.” Senescence is generally associated with regressive and negative connotations, such as “Rouka-genshou” (which means aging phenomenon in Japanese) or “Roujin” (which means elderly people in Japanese). On the other hand, evolution is typically linked to forward-looking and positive concepts, such as development and progress, which stand in contrast to senescence. Therefore, the phrase “evolution of senescence” appears somewhat contradictory, and I believe that few people in Japan would envisage it clearly and unambiguously. In fact, I myself never contemplated the evolution of senescence until I visited Edinburgh.
いやあ、やっぱりすごいものだと思いました。ChatGPTに英文のチェックをお願いすると、ずっとわかりやすい英文を提示してくれるのですが、私の日本語や英語が持つ回りくどさのような、ある意味考え方の癖のようなものを私自身残したいと思います。と言いますのは、自分が書いた日本語の、まさに逐語訳のような、直訳した英訳を得たいと思っているからで、私の日本語が持つブサイクさはできるだけ残しておくべきだと思っています。