翻訳作業 23日目
今回は、前回の続きで、この段落の最後の部分です。私の日本語の本文を、できるだけそのまま英訳しようと思っているので(意訳や超訳するのではなく、日本語の本文をそのまま直訳する)、どうしても英語の文章としてまとまりがなくなってしまう恐れがあるのですが、ご批判等は改めて別の機会に受けたいと思います。この段落の最後の部分で、私は以下のように記述しています。
私は、大学に入学して以来何年間も生物集団のことについて勉強してきましたが、職を見つけることができずに2008年7月に台湾から帰国して、これまで行ってきた研究の結果をまとめたり、振り返ったりしていたこの当時まで、高齢化の問題に目を向けたこともなかったのです。日本とイギリスの科学の裾野の広さと伝統の違いを改めて痛感するとともに、生物の集団を研究してきた一人の日本人として、自分の不勉強を改めて感じました。実家で両親と暮らしていた祖母が認知症になってしまい、老人ホームに入所していたこともあり、Medawarのあの警鐘文に私は大きなショックを受けました。日本で状況がさらに悪化しつつある少子高齢化という日本人集団の社会的問題に対して、私もMedawarが言うように、“何かをしなければならない”と考えるようになったのです。(三代、2021、p. 7)
ここも難しかったのですが、直訳を意識すると、どうしても文の構造が複雑になってしまいます。今後、日本語の文を書くときには、英訳することを前提にして、できるだけ簡単な構造の文章を書こうと思います。苦心の末に、以下の英訳を得ました。
I have been studying the biology of populations for many years since I entered university. However, regrettably, I had never focused on the issues of aging populations until the time when I could not secure a position, returned from Taiwan in July 2008, and then was summarizing and reviewing my research I had conducted. I was acutely aware of the differences in the breadth and traditions of science between Japan and the UK, and as one of the Japanese who has been studying populations of organisms, I felt a renewed sense that I need study more. My grandmother, who lived with my parents at home, had dementia and was in a care home for the elderly, so I was shocked even more by that Medawar's warning. Confronted with the pressing social issue of the Japanese population, the declining birthrate and aging population, which is worsening in Japan, I have come to think that “something must be done,'' as Medawar put it decades of years ago.
特に赤文字の文の構造が複雑になってしまって、どうにもなりませんでした。日本語の本文の直訳という縛りがあるためですが、それでもGoogle翻訳で納得できる和訳が得られたので、これを採用することにしました。今後、日本語の文を書くときには、できるだけ簡単な構造の文章を書くことを心がけたいと思います。