翻訳作業 26日目
前日と同じ段落の続きです。認知症の祖母のエピソードについて書かれていますが、私は以下のように記述しています。
今から思えば、認知症だった祖母に対して、なんともひどい態度をとってしまったなとも思うのですが、ただ言い訳させてもらえば、当時私は祖母が認知症だなんて、これっぽっちも思っていませんでした。実際、一時的に実家に帰っていた時だったと思いますが、祖母から「お父さんとお母さんが離婚するんだって」と言われて、思わず本気にしてしまい、慌てて母親のところにいって、「そんなことになっているとは知らなかったよ」と言いにいったほどです。相手のこと、相手の状態に気がつかないと、人は相手に対して、時に残酷な態度を知らず知らずのうちに取ってしまうものだと反省させられました。知らなかったとはいえ、認知症の祖母に対して抱いた自分の感情、祖母に対してとってしまったきつい態度を、後悔しています。(三代、2021、p. 8〜9)
英語での会話の表現が、日本人にとっては結構難しいと感じました。別に文法をしっかりと意識して、日本語で話をしているわけではないわけで、かといってスラングを使えるほど英語にも熟達しているわけでもないわけですから、海外の人々には、ここで行われている日本語の会話がどのように写っているのか、ぜひ意見を聞いてみたいところだと思います。それでも、まあ標準的な日本の家庭で行われている通常の会話ということで、以下のような英訳を得ました。
Looking back on it now, I feel how terrible my attitude toward my grandmother was, who had dementia. However, if excuses are allowed, at that time I had no idea at all that my grandmother had dementia. In fact, when I temporarily returned to my parents' house (if my memories are correct), my grandmother said to me, "your mom and dad are getting divorced." Since I could not help but believe in her seriously, because I did not know her dementia at that time, I came to my mother in a rash and said, "I didn't know the situation has been like that." It made me reflect on the fact that we sometimes unwittingly take a cruel attitude toward others if we are unaware of them and their conditions. Even though I did not know, I regret the feelings I had for my grandmother suffering from dementia and the harsh attitude I took toward her.
これまで英語を用いてきたのは、投稿論文やフォーマルな文章においてだったので、会話文やもう少しインフォーマルな状況を説明するときには、とても苦しくなります。そこらへんを汲んでいただけるとありがたいです。