翻訳作業 30日目

翻訳作業 30日目

 

今回から、新しい節に入ります。私が介護職として高齢者施設でアルバイトをするようになったのは、私が幼少期に田舎の祖父母に可愛がられていたことと無縁ではなかったと思います。そのことを述懐しているのですが、私は拙著の本文の中で以下のように記述しています。

 

田舎の祖父母の存在

私はもともと、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒にいることが大好きでした。学校が終わって夏休みなどの長期休暇になれば必ず、母親の実家で長いこと過ごしたものです。人生の半ばを過ぎた今、それはなぜだったのかを自分なりに考えてみますと、恐らくこういうことだったのではないかと思います。私は家族のなかでは次男です。私の父親は大変厳しく、家にいる時には何かしら緊張を強いられていたのではないかと思います。兄はスポーツ万能で、体もでかかったので、体力ではとてもかなわず、私は子どもの頃からいじめられ、よく殴られて泣かされていました。また、周りに近所の友人たちがたくさんいた兄と比べて、友達があまりいなかった自分は、人間性という観点からも劣等感を抱いていました。小学校や中学校生活もたまらなくつまらなくて嫌でした。特に友人関係や教師との関係において、生きづらさを感じていたと思います。みんなからいじめられているという感覚を、自分は必ずしも持っていたわけではありませんでしたが、みんなから嫌われていたし、自分もクラスのなかにいることが嫌でした。(三代、2021、p. 10)

 

このような日本語をそのまま英語にしようとすると、私自身、なんだか途方に暮れてしまうような、きっかけがなかなか掴めない、とても寂寞とした思いになるのですが、自動翻訳を使うと、ここのところのハードルが下がって、筋道が見えると言いますか、とても具体的に英訳を考えることができるようになります。ここのところが、私にとって、おそらくもっとも時間が必要だったところだったと思うので、自動翻訳によって、大いに助けられていると思います。今回も、日本語をそのまま英訳しようとしてしまったら、間違いなく途方に暮れてしまっていたと思いますが、以下のような英訳を得ることができました。

 

Grandparents in the countryside

Originally, I loved being with my grandfather and grandmother. Whenever school ended and summer vacation or other long vacations began, I would always spend a long time at my mother's parents' house. Now that I have passed the halfway point of my life, as I reflect on why that was the case, I believe it was probably something like this. I am the second son in my family. My father was very strict, so I believe I must have been forced into some kind of tension whenever he was at home. Additionally, my older brother was very good at sports and had a big body, so I was bullied and beaten so much during my childhood. Compared to my older brother, who had numerous friends in the neighborhood, I felt a sense of inferiority in humanity due to having few friends. My life during elementary and junior high school was unbearably boring, and I hated it. In particular, I believe it was hard for me to live in relationships with friends and teachers in school. I did not necessarily feel like I was being bullied by everyone, but I had a sense of being hated by everyone, and I did not like to be in class, either.

 

私がこれまで書いてきた英文は、自然科学の投稿論文や教授へのフォーマルなメールなどが主だったので、今回のこのような英文は、本当にどうしようと思ってしまうような、そんな途方に暮れてしまうような文章です。とっかかりがちょっと想像がつかないと言いますか、書き始めてしまえば比較的スラスラといけるのですが、一番初めがとても難しく感じています。なので、自動翻訳の登場は、この一番最初のハードルを下げてくれるので、本当にありがたいと思っています。