翻訳作業 33日目
今日から新たな節に入ります。私が介護職として介護施設で経験してきたことを記述しているのですが、私は以下のように記述することから始めています。
介護職として経験してきたこと
認知症を患っていた祖母は、98歳まで生きました。レビー小体型認知症という、幻覚や幻聴を特徴とする、それだけに介護者にとってはいろいろ困難が伴うことが多い認知症(小坂, 2009; 小坂・羽田野, 2010) になってしまっていました。最初のうちは両親が在宅で介護するつもりで一緒に暮らしていましたが、いろいろと困難なこともでてきたため、介護付き有料老人ホームに入所することになり、最終的にそこで亡くなりました。祖母は、なにか特別な仕事をしていたとか、特殊な技能を持っていたというわけではなく、私の目からはむしろ気ままに暮らしていたように見えましたが、次の職をなかなか見つけられなかった当時の自分は、祖母に対して畏敬の念を抱かずにはいられませんでした。(三代、2021、p. 11)
ここでも、専門的な記述というよりは、普段の日常的な記述になるのだと思いますが、むしろそのほうが難しいと感じてしまいます。日本語の文章にできるだけ忠実な英訳を心がけましたが、どこまで近づけることができたかは、おそらく永遠の謎のような気がします。
Experiences as a care worker
My grandmother who had dementia lived to be 98 years old. She suffered from Lewy body dementia. This disease is characterized by visual and auditory hallucinations, and because of these hallucinations, often poses various difficulties for caregivers (Kosaka, 2009; Kosaka and Hatano, 2010). At first, my parents lived with my grandmother with the intention of taking care of her at home. However, since various difficulties came about, she was admitted to a nursing home for the elderly, and eventually died there. It's not like my grandmother had any special jobs or special skills. She seemed to me rather living carefree. However, at that time, when I had tough time finding another research position, I couldn't help but be in awe of my grandmother.
この節で議論しているように、私は高齢者介護施設で介護職として勤務していくなかで、多くの得難い経験をさせていただいたと思います。これから、いろいろと議論させていただこうと思うのですが、お付き合いいただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。