翻訳作業 42日目

翻訳作業 42日目

 

本日は、次の節に進みます。第1章の最後の節です。いくつかの高齢者介護施設での、介護保険制度の枠組みの中での介護の私自身の経験に基づき、自分自身の両親に対する介護についての私の考えを述べているのですが、私は本文の中で以下のように記述しています。

 

両親の介護

現在、両親は2人とも80歳を超えています。介護の現場で働いている時も、両親よりも若い70代後半の利用者たちが少数派ではなくなりつつあることを実感していただけに、両親にいつ介護が必要になってもおかしくはありません。むしろ、今現在、2人とも何不自由なく元気に暮らしていること自体、とても幸運なことなのだろうと思います。自分は高齢者の介護を一応一通り経験し、また介護保険制度の暗黒の行く末をにらんだ時に、まず、国や自治体の言う通りにしていればうまくいく、ケアマネや施設の言う通りにしていれば幸せになれるとは思わないほうがいい、という結論に至りました。当然、介護保険制度を利用しなければならないとしても、ただ行政やケアマネの言いなりで決めるのではなく、その必要性を自分たちでよくよく考え判断した上でのことだろうと思います。国や自治体を当てにするのではなく、自分たちがどういう老後を送りたいのか、そのためには何を準備し、どのように備えていかなければならないのかを自分たちで判断し、決めていかなければならないと思います。そのためにも、両親やきょうだい、家族で話し合う必要があります。(三代、2021、p. 14〜15)

 

ここも、センシティブなところだと思います。苦心の末に以下のように英訳にしました。英語にしたときに私が意図したことが明確に伝わっているのか、これは英語を母国語としていない自分としては未知の領域になると思いますが、今後検証していきたいと思います。

 

Care for my old parents

Both of my parents are now over 80 years old. While I was working in elderly care facilities, I noticed that users in their late 70s were becoming less of a minority, who are younger than my parents. It is no wonder when my parents need care for their lives. Instead, I consider it very fortunate that both of them are living healthy lives without any inconvenience. I have gained some experience in caring for the elderly in various types of facilities. When I consider the uncertain future of the long-term care insurance system, I have reached the conclusion that we should not assume that following the directives of national and local governments, care managers, or care facilities will automatically lead to our happiness. Of course, even if we have to use the long-term care insurance system, I think we should make the decision after carefully considering the necessity ourselves, rather than just making the decision based on the directives of the governments or care managers. Instead of relying solely on the national or local governments, I believe we should assess and decide for ourselves what kind of elderly lives we desire to have, what we need to prepare for that purpose, and how we should make those preparations. To achieve this, discussions with our parents, siblings, and other family members are necessary.

 

この本文を書いていたのは、もう数年前のことであり、コロナウィルス感染症が問題となっていた時期を経過して、私たち家族の状況も少しずつ変化してきています。しかしながら、私自身の、親に対する介護の基本的な考え方は、この本文を書いていた当時から変わっていません。