翻訳作業 後期第12日目

翻訳作業 後期第12日目

 

本日は、昨日の段落の続きです。高齢者介護施設での職員の不足の件に関して述べているところですが、私は本文の中で以下のように述べています。

 

この施設では、日中の時間帯は、職員が早番、日勤、遅番と、ほぼ常に3人でシフトが組まれていたと記憶しています。職員1人が2~3人の利用者と近所のスーパーまでほぼ毎日のように買い物に行ったとしても、まだユニット(グループホームの一つの単位、通常は利用者9人)には複数の職員がいるので、こういった多様な活動も可能になります。でもこの状況は、介護環境としてはかなり恵まれていると言えるのではないかと思いますがどうでしょうか? 今はどうなっているのかちょっとわかりません。実際、私が勤務したことがある別の施設では、シフトの都合で、夜勤が明けてから日勤が来るまでの間、一人でフロアをみながら、利用者の朝食の介助をしなければならなかったことがあります。こうなってしまうと、正直何もすることはできません。ただひたすら事故が起きないように心の中で祈りながら、次の職員がやってくるまで耐えていかなければならない、ということになります。このように、職員の数がある程度いるならば、高齢者介護に関していろいろな可能性や自由度もでてくるのかもしれませんが、職員の数が足りないと、はっきりといってしまえば、もう何もできません。ただひたすら事故が起こらないように祈ることしかできず、介護についての可能性や自由度は一気に下がってしまうのです。(本文 p. 123〜124)

 

大勢の高齢者が存在している介護施設において、職員の数という要素はとても大きな意味を持っていると思います。さまざまな活動が可能であったグループホームでは、それに見合った職員の数があったからこそ可能だったのだと思います。介護の世界で職員が不足しているという状況はかなり前からあったと思うのですが、今はそれほど大きく取り上げられてさえいないように思いますが、私の思い過ごしでしょうか? 新型コロナウィルスが流行していた時の高齢者介護施設の状況は、職員が慢性的に不足していた施設で働いたことがある身としては、かなり悲惨な状況だったのではないかと推測してしまうのですが、実際のところどうだったのだろうかと思います。このような介護職員が不足することの起結として、どのようなことになるかということについて、以下のような英訳を得ました。

 

I remember that during daytime hours at this facility, employees almost always worked in shifts of three: an early shift, a day shift, and a late shift. Even if one staff member went shopping with two or three residents to the local supermarket almost every day, there were still multiple staff members in a unit (one unit of a group home typically housing nine residents), making it possible to carry out a variety of activities. However, I think this situation can be said to be quite favorable as a nursing care environment, and I am wondering what everyone thinks about it. I do not know what the facility is going on right now. In fact, at another facility where I worked the night shift, due to the shift schedules, I had to assist users with breakfast alone, watching over the floor from the end of the night shift until the staff for the day shift arrived. In such situations, there is honestly nothing I can do. All I can do is pray in my heart that no accidents occur and endure until the next employee arrives. In this way, with a certain number of staff, there may be various possibilities and degrees of freedom regarding elderly care. However, to put it bluntly, if there are not enough staff members, we cannot do much. All we can do is hope that no accidents will occur, and the possibilities and degrees of freedom in providing nursing care suddenly decline.

 

私が介護施設で働き始めた頃は、介護の世界にもまだ余裕があったような気がします。アルバイトの面接の時に、施設の職員から「介護に対する夢」について尋ねられた記憶があります。しかし、新型コロナウィルス感染症の流行を経て、今後高齢化率がさらに上昇していく今、もう高齢者のQOLについて、高齢者介護に対する可能性や自由度について、真剣に議論されているようには見えないのですが、実際のところはどうなのだろうかと思います。やはり、私たちの身は私たち自身で守っていくという原則は、忘れてはならないのだろうと思います。 三代